2013年 1月
ACパワーコントローラー基板の穴開けと実装に入ります。
今回の基板はVer.2で、前回、間違った部分と改良した部分などを盛り込んで
製作したものです。したがってメタルマスクもVer.2のものを作りました。
今回の基板の最も改良されたところは、スルーホールの作り方についてで
前回は通常の基板製造メーカーに発注する仕様で作ってしまったところを改良したことです。
具体的にはスルーホールのランドを大きく取りました。これは後々メッキ線などで部品面パターンと
ハンダ面パターンを接続する際の作業性の向上が目的です。
メタルマスクははんだ付けする部分すべてにハンダが塗布できるようにしています。
こうしないとオーブンリフローした後、後付け部品の銅の表面が酸化してハンダが載らなくなります。
クリームはんだ塗布後の写真
スルーホールのランドを大きくしたことで、穴あけの作業も非常にやりやすくなりました。
部品を乗せた後オーブンリフローにてはんだ付け。0.65mmのICリードピンもブリッジ無くきれいに半田されました。
面実装部品をオーブンリフローで実装後、スルーホールにメッキ線を差し込んでハンダします。
メッキ線をハンダ付後短くカットしてスルーホールの出来上がり。
最後はリードの付いた後付け部品を実装します。
今回のやり方ならかなりスムースに作業できます。
紫外線露光機を少し改良ました。
内側に反射用のアルミホイルを張りつけました。
この改良でいくつか基板、メタルマスクを製作したところ
おおむね露光時間が改良前の1/2になりました。
当初の露光時間が20分だったので10分に短縮されました。
大体の感じでアルミ箔を張り付けてあるだけですが
威力は抜群という感じです。
これまでの実際の使用感と制作物のばらつきについては、おおむね安定している感触がつかめています。ここで露光機に使用した設計資料も参考資料として以下に掲載します。この資料で不具合や損害が生じても責任はとれませんのでご了承ください。
【PDFファイル】
紫外線露光機 ケース下:Exposure_machine.pdf
紫外線露光機 ケース上:Exposure_machine_Top.pdf
加工部品図:Board_Size.jww.pdf
板取図面:Board_Layout.jww.pdf
【JW CAD 図面資料】
紫外線露光機 ケース下:Exposure_machine.zip
紫外線露光機 ケース上:Exposure_machine_Top.zip
加工部品図:Board_Size.zip
板取図面:Board_Layout.zip
紫外線はケミカルランプ10Wを4本使用しています。これらを点灯させる蛍光灯回路部品は次のものを使用しています。
ランプソケット:DFS-5207.pdf
安定器:FBC-10144RA.pdf
ランプソケットの固定用にLアングルのアルミ板(10X25X厚み1.5・・・長さは1m位で売っています)を使用しています。ランプソケットの固定用スリットにはピッタリ納まりました。
前回温度測定まで出来たたオーブンリフローをもう少し使いやすくする目的で
ACパワーの制御回路基板を設計しました。
この制御回路でオーブンリフローの温度を監視しながら供給する電源パワーをコントロールして
温度設定どおりにオーブンリフローを動作させたいと目論んでいます。
今回はエッチングでまずプリント基板のパターンを作成して、そのあとまたチップ部品用の
メタルマスクを作成します。部品はなるべくチップ部品を使用します。
設計中に気がついたのですが、スルーホール(上面と下面を導通させる穴)は面倒なので
出来るだけスルーホールは少なくして面倒な穴あけが無い設計が楽です。それと穴あけ工具が
十分でないこともあります。0.8mmのドリルしかないことに気付きました。とはいえそれより細い
ドリルを使って穴をあけるのも職人技になってくるので、このあたりが手作業での限界かと思います。
やっぱりミニフライス盤が必要ですね。